IFRS(国際財務報告基準)とは

IFRS(International Financial Reporting Standards(国際財務報告基準)とは、IASB(国際会計基準審議会)によって設定された会計基準の総称です。

経済のグローバル化によって国境を越えた資本活動が活発化するにつれ、国ごとに異なる会計基準で作成された財務諸表では、比較可能性を確保できないという弊害が生じました。
これを受け、国を越えた会計基準が提唱され、その中心となるのがIFRSなのです。

 

IFRSの世界的な普及

2005年に、EU域内の連結財務諸表に対しての強制適用を契機に、また、2008年のG20による「単一で高品質な国際会計基準を策定する」ことが目標に掲げられてから、IFRSは世界で急速に普及しました。

現在、130カ国以上で、IFRSが採用されています。

採用の方法は、強制適用、任意適用、コンバージェンス(収斂)等、様々ですが、世界の会計制度はIFRSの影響を強く受けて運用されています。

 


IFRSについて、青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科教授 橋本尚先生より、 コメントを頂戴いたしました。
橋本先生のコメントはこちら

 

日本におけるIFRSの必要性

各国でIFRS採用が進む中にあって、グローバルに事業展開行なっている企業や積極的に海外市場にて資金調達を行っている企業にとって、IFRSによる財務諸表の作成はメリットが大きいと考えられます。

IFRSの導入による影響は、決算作成における会計基準の変更だけではありません。財務数値や財務報告プロセスはもちろん、内部統制、情報システム、税務、財務など広範に及びます。

導入に向け企業側の負担はあるものの、経済活動のインフラともいえる会計基準を世界基準に合わせることは中長期的なスタンスでみれば、投資家やアナリスト等のステークホルダー更には企業側にとってもプラスになるメリットが大きいと考えられます。 今後は日本企業であっても、IFRSの動向を無視して会計処理を行うことは難しく、早い段階からIFRS導入対応に向けての準備が必要となります。

IFRS導入による企業のメリット

財務報告プロセス 企業にとっては、連結決算をする際に手間のかかる基準間の差異調整が必要でなくなる。
エクイティーファイナンス 共通の会計基準で財務報告を実施することにより世界のいかなる資本市場においても低コストで資本調達が可能になる。
経営意思決定 世界的に統一された会計基準によって作成された財務諸表によって、意思決定までのプロセスをより明確なものにすることが可能になる。
クロスボーダーM&A 取引当事者が共通の会計基準を適用していることにより、デューデリジェンスの効率性が増し、意思決定の迅速化が可能になる。
内部統制報告書及びリスクマネージメント 財務報告に係る内部統制に関連しても統一した手法や実施が可能となり、リスクマネジメント手法の統一により、財務報告に関連するリスクが軽減される。
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