橋本先生のコメント

IFRS時代の幕開けに求められる会計人の対応

橋本 尚  (はしもとたかし)
青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科教授。金融庁企業会計審議会臨時委員、財務省財政制度等審議会・法制公会計部会臨時委員、国際会計研究学会会長、日本監査研究学会理事、日本内部統制研究学会理事、日本経済学会連合評議員、経営関連学会協議会評議員、会計大学院協会副理事長、日本会計教育学会副会長、日本公認会計士協会綱紀審査会予備委員。

 

2009年6月に企業会計審議会から公表された「我が国における国際会計基準の取扱いに関する意見書(中間報告)」により、2010年3月期から我が国においてIFRS(指定国際会計基準)の任意適用が認められるようになりました。

我が国のIFRS任意適用企業は着実に増加しており、とりわけ、2014年6月に閣議決定された「『日本再興戦略』改訂2014」において、閣議決定レベルで初めて「IFRSの任意適用企業の拡大促進」が明記されて以降は、これまで以上のペースで増加しています。このことは、質の高いグローバル・スタンダードとしてのIFRSが、今後、我が国においていっそう重要な位置を占めるようになることを意味するものです。

グローバル社会のニーズを満たす、まさに国際社会が求めるグローバルな視点に立った幅広い知識と柔軟な思考力、判断力、さらには、豊かな人間性を備えた会計人(アカウンタント)となるためには、高度な倫理観と国際的なバランス感覚、そして、時代を先取りする鋭敏な感覚を身につけることが不可欠であることはいうまでもありません。

IFRSは世界の100か国以上で適用されているグローバル・スタンダードであり、その利用はさらに拡大しています。

世界の会計プロフェッショナルと共通の土俵の上で展開される本格的な競争時代の幕開けに備えて、ビジネスの言語、ディスクロージャーの言語である会計の基本的な考え方をIFRSを軸に学んでいくことが、21世紀における世界の会計の本流となることに疑いの余地はありません。

 

会計は、国際性を有する、ボーダレス(国境がない)で、グローバル(地球規模)なコミュニケーション・ツールです。世界の会計の潮流を正しく見極めて、国際的な枠組みに準拠して、1日でも早くIFRSの学習に本格的に取り組むことをお勧めします。

世界中の会計プロフェッショナルが単一の質の高いグローバル・スタンダードを理解し、適用経験を積み重ね、現場において適時、適切な判断を下すことが求められる時代が目前に迫っています。

国際会計基準検定(IFRS Certificate)は、IFRSの基本的な考え方や内容を理解するには最適な試験です。さあ、一緒にIFRSの学習をはじめてみませんか。

 

<著書>
『財務会計理論』(同文舘出版)
『IFRS会計学基本テキスト』(共著、中央経済社)
『2009年国際会計基準の衝撃』(日本経済新聞出版社)
『財務会計の基本を学ぶ』(共著、同文舘出版)
『テキスト国際会計基準』(分担執筆、白桃書房)他多数

 

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